RACDA高岡

氷見線活性化in雨晴「みんなで考える雨晴の未来予想図」

2025/03/02(日)、高岡市渋谷、氷見線と富山湾が望める雨晴会館にて
氷見線活性化in雨晴「みんなで考える雨晴の未来予想図」を開催しました。

13:30開会。まずは富山大学都市デザイン学部本田豊教授より
「氷見線の現状と交通まちづくり」というタイトルで講演をいただきました。


本田豊教授「氷見線の現状と交通まちづくり」

続いては地元から、高岡市地域おこし協力隊・佐藤順さんからの発表
「城端線の観光列車に乗ったとき、沿線のかたのお手振りに感動した」
「氷見線沿線でもお手振りしたい。そのために移住したんだ!」
と力説いただきました(笑)


高岡市地域おこし協力隊・佐藤順さん

外に出て、雨晴海岸フイールドワーク
氷見線観光列車「べるもんた」下り(氷見行)14:51、上り(高岡行)15:22に
参加者みんなで佐藤さんの夢も叶えるお手振りを行いました。

下り列車と上り列車と合間には、太田雨晴観光協会のかたから
雨晴についての解説をいただきました。昔は天草が採れたお話が印象的でした。
身投げホタルイカも見ることができました。


みんなでお手振り・観光列車「べるもんた」


みんなでお手振り・観光列車「べるもんた」


再び雨晴会館にて今度は高岡南高校生「South観光促進部」さんらによる発表
県外向けには特産品を使った食べ物、地元向けには小腹が満たせるお店を増やせばよいのではないか、
といった内容でした。


高岡南高等学校「South観光促進部」発表


地元向けには「小腹満たし屋」を

最後に「くるま座談義」として今日一日の感想と意見交換


「くるま座談義」

興味深かったのは地元にお住まいの方々の氷見線に対する意見でした。

「氷見線は地元民には関係がない」
「買い物は氷見へ行くが氷見駅周辺にはお店がないので氷見駅は使えない」
 (氷見市の国道160号線沿いのロードサイド店は利用する)
「高岡駅周辺にも買い物するところはない」

「氷見線の本数が1.5倍になっても、それ以上になっても全く関係ない」
「氷見線に新駅ができても使えない」
「そのような状況なので自動車免許は返納できない」

その他には、
「大田雨晴地区には魅力的なところが多いがバスも通ってないので行けない」
「雨晴では月に2回ぐらい渋滞する(立山連峰の眺めが良い日に)」
「バスが満員で乗れないこともある」
といった意見が印象的でした。

氷見線の利便性向上(運行本数や新駅設置など)を考える前に、
まずは氷見駅や高岡駅周辺など、氷見線沿線各駅周辺に商業施設ができるような
「まちづくり」を先に考えなくてはならないと強く感じました。

観光客向けには、雨晴の駐車場と道路の混雑を避けるため
氷見線沿線(例えば能町駅など)にパーク&ライド駐車場があれば良いか
とも考えさせられました。

雨晴への観光客は年間30万人!
もっと地元が潤う仕組みも作っていきたいところですね。